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人工関節のロボット支援手術

ロボティックアーム「MAKO」

MAKOはアメリカのストライカー社が開発した整形外科分野の手術支援ロボットです。
全自動ロボットではなく、医師がロボットアームを操作し、骨を削りインプラント(人工関節)の設置を行います。
つまり、MAKOが自動で手術を行うのではなく、医師の操作を安全に正確にすることを役割としています。
日本では2019年にこの機器を用いた股関節と膝関節の人工関節置換術が保険適応となり、当院では2023年9月から導入し使用開始しました。

「MAKO」の3つのメリット

①人工関節設置精度の向上

MAKOは事前に立てた計画から数ミリでも外れると自動停止します。よってインプラントの設置位置がずれることなく安全で正確な手術を行うことができます。

②術後の疼痛軽減

無駄なく正確に人工関節を設置できるため、疼痛が少ないなど従来法より良好な臨床成績が報告されています。

③脱臼率の軽減

人工股関節の手術では術後の脱臼という合併症があります。適切な位置に人工関節を設置できるようになり、脱臼リスクを軽減することができます。

詳しくはこちら

 人工股関節置換術
 人工膝関節全置換術
 人工膝関節単顆置換術

ナビゲーションシステム

このシステムでは、赤外線を使用して、治療する部位と手術器具の位置関係を正確に計測し、リアルタイムにコンピューター画面上に表示することで、医師の手術をサポートします。これにより、高い精度のより正確な手術が可能になります。
人工関節が正確に挿入されない場合、痛みや早期のゆるみなどを引き起こすことが報告されており、より正確な手術を行うことが重要です。「ナビゲーションシステム」の導入により、より精度の高い手術を行えることが証明されています。特に変形の強い患者さんには有用と言われています。
当院では2017年1月よりストライカー社製の「ナビゲーションシステム」を導入し、人工関節置換術を行っております。

(図提供:日本ストライカー社)
腸骨にアンテナを設置します。
術前のCTと実際のほねとマッチングさせます。

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