スポーツ(特に陸上競技・ランニング)では頻度の多い障がいです。
運動によりアキレス腱に微細損傷が起こり、痛みが生じると考えられています。
原因
基本的にはスポーツでの使い過ぎです。
それに加え、古いシューズ、ふくらはぎの筋肉が固い、陸上競技におけるトラックでの左回りコーナー走、固い地面などが痛みを助長します。
アキレス腱痛の予防のために
- シューズ
靴底の衝撃吸収能力が低下したり、ヒールカウンターが弱くなった古いシューズはアキレス腱に負担がかかります。早目に交換しましょう。 - 練習前の保温
十分なウオーミングアップやホットパックで温める。 - 練習後のアイシング
練習後に最低15分~20分のアイシングが必要です。 - ふくらはぎの筋肉のストレッチング、マッサージ
ふくらはぎの筋肉とアキレス腱はつながっています。
ふくらはぎの筋肉が固いとアキレス腱に負担がかかります。 - 練習グラウンド
固いアスファルトばかりだと当然負担がかかります。
あるいは芝生の様な不整地ばかりでも不安定ですので負担がかかります。うまく使い分けましょう。 - コーナー走
左回りのコーナー走ばかりでなく、右回りのコーナー走も取り入れましょう。 - 足首周辺の筋力強化
かかとを浮かせたつま先歩き、逆につま先を浮かせたかかと歩きなどで、普段から筋力をつけましょう。
アキレス腱が痛くなってしまったら
- 上述の「アキレス腱痛の予防のために」の継続
- 練習量の軽減
- 消炎鎮痛剤、シップの使用
- かかとが厚いシューズの使用
アキレス腱の負担を軽減します。 - テーピング
- 求心性エクササイズ
当院(スポーツ整形・リハビリテーションセンター)では,上記のアドバイス,治療を行っております。
以上のことを行っても痛みが改善しない、あるいは試合・大会が近いので痛みを少しでも和らげたいアスリートに対して、当院のスポーツ整形・リハビリテーションセンターには体外衝撃波治療があります.
体外衝撃波治療
- 痛みが出現したからといって、すぐに行う治療ではありません。
他の基本的な治療を行い、それでも痛みが改善しないスポーツ競技者が対象です。体外衝撃波の適応があるかどうかは担当の医師が判断します。 - 治療効果には限界があります。すべての競技者に有効とは限りません。
- 体外衝撃波治療も視野に入れて当病院を受診希望のスポーツ競技者は、内田淳医師の診察日に受診してください。
- なお、治療は「完全予約制」となっておりますので、後日、お越しいただくことになります。(当日の治療はできませんのでご了承ください)
費用について
平成24年4月から保険適用が認められました。
但し、この治療法は保存療法を長期間受けても効果のない「難治性の足底腱膜炎」に対して、保険適用となります。
また、「難治性の足底腱膜炎」以外で治療をされる方は、自由診療になります。
ご不明な点は、お手数ですが医事課まで、ご連絡を下さい。
体外衝撃波治療の負担金は下記のとおりです。(初診料・再診料は別途かかります。)
1割負担の方 5,000円(一連につき)
2割負担の方 10,000円(一連につき)
3割負担の方 15,000円(一連につき)
自由診療の方 15,000円(税別)(一連につき)
例)3割負担の方(難治性の足底腱膜炎と診断された方)
1回目 850円(初診料)+レントゲン・MRI等
(※初診時は予約制の為、治療はできません。2回目から治療開始となります。)
2回目 220円(再診料)+15,000円(体外衝撃波治療)
3回目 220円(再診料)